希望の国

 

 

 

それでも世界は美しい
突然おとずれた不安、痛み、苦しみ、別れ…
ただ愛するものを守りたい

原発事故に翻弄される

 どこにでもいる家族を描く

 

 

2012/日本/園子温監督

●8月例会                                                       

 

18(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
19(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 

 

 

 

 東日本大震災から数年後の長島県を舞台とする。酪農を営む小野泰彦(夏八木勲)は、妻・智恵子(大谷直子)と息子・洋一(村上淳)、その妻・いずみ(神楽坂恵)と、平凡ではあるが満ち足りた暮らしを営んでいた。隣に住む鈴木健(でんでん)と妻・めい子(筒井真理子)も、恋人・ヨーコ(梶原ひかり)と遊んでばかりいる息子・ミツル(清水優)に文句を言うことはあるが、仲良く生活していた。しかしある日、長島県に大地震が発生し、続いて原発事故が起きた。そのような事態が人々の生活を一変させた。警戒区域が指定され、鈴木家は強制退避が命じられたが、道一本隔てた小野家は避難区域外だった。泰彦は、洋一夫婦を自主的に避難させるが、自らは住み慣れた家に留まった。その後、泰彦の家も避難区域に指定され、強制退避の日が迫る中、泰彦は家を出ようとはしない。その頃、避難所で暮らしていた鈴木家の息子・ミツルと恋人のヨーコは、瓦礫だらけの海沿いの街で、消息のつかめないヨーコの家族を探して歩き続けていた。果たして、原発に翻弄される人々に明るい未来は訪れるのか……。

 『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』といった、実在の事件などを題材にしたショッキングな作品を次から次へと送り出す鬼才・園子温監督。そんな監督が東日本大震災以降の日本の人々の暮らしを見つめた社会派エンタテインメント。原子力発電所近辺で暮らす2組の家族の姿を通し、改めて現在、日本が直面している危機について訴える。

 



       −園子温監督のインタビュー記事から−
「これまでの作品の題材は自分から積極的に採りあげようというものはなかったんですけど、今回の場合、これまでと違うのは過去に起こっていることではなく、現在進行形のことなんですよね。だから、態勢が整うのを待たずして、『この映画は撮らないといけない』という思いがすごい強かったんです。だから、自主映画でもいいやという気持ちで資金が集まる以前から動き出してました。社会学者の大澤真幸(おおさわ・まさち)さんの著書『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書)に、“悪夢からはすぐに目を覚まさずに、その悪夢としっかり対峙して、なぜそのような夢を見ているのかを考え抜かなければならない”というようなことが書いてあったんですが、今の日本はまさにそれに反して、悪夢から覚めて、その悪夢をすぐに忘れたがっているんです。悪夢っていうのは、普通の人間心理からいって、すぐに目を覚ましたくなるのは分かるのですが、何故この悪夢を見ることになったのかを知り尽くさないといけないはずなんです。そういう意味で、日本人は対処をきちんとしてなく、第2次世界大戦後も、歴史をしっかりと検証しないまま現在まで来ていて、そこに原発事故が起きたんです。同じ敗戦国のドイツは逆で、なせヒトラーに滅茶苦茶にされたのかということをしっかり検証して、なおかつ原発についても処理していたんです」
 

 

 


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