おじいさんと草原の小学校

 

 

 

マルゲの夢は、学校に行くこと
学びたい−強い気持ちが奇跡を起こす
ケニア独立のためにたたかた日々

その過去に打ち勝ち、未来を変えた

 ”84才”の小学生の、これは真実の物語

 

 

 2010/イギリス/ジャスティン・チャドウィック監督

●2月例会                                 

 

17(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
18(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 

 

 

 

 アフリカ大陸にあるケニア共和国。独立を勝ち取り、イギリスの植民地支配から解放されて39年。2003年、ついに政府が無償教育制度をスタートした。

 田舎の小学校の前に押し掛ける何百人もの子供たち。その中にはただ一人、84歳の老人の姿もあった。彼の名はマルゲ(オリヴァー・リトンド)。今まで教育を受ける機会がなかったマルゲは、“文字を読みたい”という一心から何キロもの道のりを学校まで歩いて来たのだ。とはいえ、老人であるマルゲが小学校に通うことは認められない。

 

 

 周囲の人々にからかわれながらも通い続け、門前払いされる日々を繰り返す。やがてその情熱に突き動かされた校長のジェーン(ナオミ・ハリス)は、周囲の反対を押し切って彼の入学を認める。子供たちに混じって、初めて学ぶことの楽しさを知るマルゲ。ジェーンも次第に彼の良き理解者となってゆく。とはいえ、彼の毎日は楽しさだけに彩られたものではなかった。50年前の悪夢が毎夜、彼を苦しめ続けていたのだ。独立戦争の兵士として闘う中で、愛する妻子や仲間を目の前で虐殺され、強制収容所で拷問を受けた日々……。

 

 過去に打ち勝つため、未来を変えるため、マルゲは勉強を続ける。その情熱は、歴史を知らない幼い級友たち、そして政府までをも動かしてゆく。

 

 

            

 はじまりは、ロサンゼルスタイムズに掲載された1本の記事だった。そこには、小学校に通う84歳のケニアの老人、キマ ニ・マルゲの人生が語られていた。かつて祖国解放のために戦い、すべてを失いながらも、自由のために戦った一人の 戦士。そして、“学ぶこと”の大切さを誰よりも知り、死の直前まで勉強を続けた強い信念の男。
 そんな彼の姿に胸を打たれた者たちは、マルゲの歩んできた人生の旅路を、そしてメッセージを世界中に伝えるべく、 映画化へと動き出した。『ブーリン家の姉妹』で長編監督デビューを果たした若手実力派のジャスティン・チャドウィック、 アフリカにルーツを持つ作品も多く手掛ける『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』、『最後の初恋』のアン・ピーコック、『リトル・ダンサー』『イースタン・プロミス』他、数々のアカデミー賞作品を輩出する名プロデューサー、デヴィッド・ M・トンプソンら一流の製作陣たちだ。
 
 彼らは、実際に撮影も行われたケニアの地で入念なリサーチを行い、西洋からの一方的な視点に偏らぬよう繊細に注意を払いながら、今まだ傷跡の癒えぬ独立への戦いにまで踏み込みんでいった。そんな彼らの情熱は、出演者たちにも伝わっていった。主人公のマルゲを演じたのは、ケニアのTV局でニュースキャスターとして活躍していたオリヴァー・リトンド。そして、マルゲの良き理解者にして師である若き女教師ジェーンに、『28日後……』 のヒロインや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのダルマ役でお馴染みのナオミ・ハリス。
 彼らは、TVすら見たこともない現地の学校に通う子供たちを相手に実際に授業を行い、溢れる生命力とリアルな演技を引き出すことに成功した。 “世界最年長の小学生”としてギネス記録をもつキマニ・マルゲ。息を引き取る瞬間まで、決して“学ぶこと”を諦めなかった彼の奇蹟と感動の物語は、国や世代を超えて、私たちに未来への希望を託してくれることだろう。

 

 


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