クリスマスのその夜に

一年に一度の大切な日に、
愛するひとのもとへ帰ろうとするひとびと
イヴから始まる、
とっておきのクリスマスの物語

 

 2010/ノルウェー・ドイツ・スウェーデン/ベント・ハーメル監督

●12月例会           

 

16(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
17(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 

 

 一年に一度、とびきり大切なこの日に、それぞれが愛するひとを求めて、それぞれの夜を迎える。だが、どこで人生のボタンをかけ違えたのか、彼らはつまずいたり、立ち止まったり……。
 それでも少しずつ、小さなよろこびを拾い上げては、再び歩き始めるひとびと。いま、イヴの夜が明け、それぞれが、それぞれのかたちで、“うち”にたどり着く。愛するひとに「メリークリスマス」を言うために──。

 

 ノルウェーの名匠、ベント・ハーメル監督が、大切な人との時間を求めて懸命に生きる人々の複数のエピソードを交錯させながらクリスマス・イヴの一夜を描いた群像劇。複数のエピソードが同時進行で語られ、それぞれの関係が繋がるにつれ、各自の人生が明らかになっていくところが面白い構成だ。これまで『ホルテンさんのはじめての冒険』『キッチン・ストーリー』で、ありふれた日常の中の人間の可笑しさと哀しさを描いてきたハーメル監督。クリスマスだからと言って特別な奇跡が起こるわけではないが、年に一度の特別な日を大切な人と過ごしたいと願う人々の、不器用ながらも懸命に生きる姿を温かいまなざしで見つめる演出が心地よい。

 クリスマス・イヴを迎えたノルウェーの小さな町。結婚生活が破綻し、妻のトネに追い出されたパウル。サンタクロースに変装した彼は、かつての我が家に潜り込む。子供たちにプレゼントを手渡したい一心で……。パウルの友人の医師クヌートは、二度と故郷に戻れないと言うコソボ出身のカップルの赤ちゃんを取り上げる。彼らの、切迫した事情に胸を痛めたクヌートは、自分でも思いがけない行動に出る……。少年のトマスは、家族とご馳走を囲むよりも、クリスマスを祝わないイスラム教徒の少女ビントゥとの時間を楽しむ。彼女の横顔をきらめく瞳で見つめながら……。カリンは、不倫相手クリステンの“クリスマスが終わったら離婚する”という約束を信じていた……。今年のイヴこそ故郷に帰ると決意したのに、ヨルダンには電車賃さえなかった。雪の中をさまよい歩き、一台のトレーラーの前に辿り着くと、傍らに駐車してあるトラックのドアに手をかける。すぐに警報が鳴り響き、トレーラーから威勢のいい中年女性が飛び出して来るが……。一年に一度、とびきり大切なこの日に、それぞれが愛する人を求めて、それぞれの夜を迎える。だが、どこで人生のボタンをかけ違えたのか、彼らは躓いたり、立ち止まったり……。それでも少しずつ、小さな喜びを拾い上げては、再び歩き始める。今、イヴの夜が明け、それぞれがそれぞれの形で、“うち”に辿り着く。愛する人に“メリークリスマス”を言うために……。 

 


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