愛する人

 

37年間互いを知らずに生きてきた母と娘
これは、すべての女性に贈る希望の物語

 

2009年/ アメリカ・スペイン/ロドリゴ・ガルシア監督

●10月例会           
14(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
15(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 51歳の女性・カレンは老いた母親とロサンゼルスで二人暮らしをしている。37年前、14歳の時に産んですぐに手放した娘のことばかりを思い、彼女に手紙を書く事を日課としていた。一方、孤児として育った娘・エリザベスは、母の顔を知らずに育ち、愛とは無縁の暮らしをしていた。
各地で弁護士としてキャリアを積み、故郷のロサンゼルスに戻って来ていた。何事にも執着しない彼女だが、会社の上司・ポールの子を妊娠した事をきっかけに、彼女はずっと閉ざしてきた母への思いを募らせていく…。母として、娘として、女として、何かを失いながら生きてきた会ったこともない2人の女性。決して重なるはずのなかった人生が少しずつ交わり始める――。
愛する夫ジョセフとの間で幸せな結婚生活を送りながら子供を産めない身体であることに悩み、結局養子を迎えることを決断する黒人女性ルーシーの物語が交錯する。本作はラストに向けて、すばらしい結末を見せていく。

 

 

   この作品は『Mother & Child』という原題の通り、“母と子ども(娘)”の物語だ。劇中には、多くの母と娘が登場する。娘を手放した事を悔やみ、常に悔恨に苛まれて生きる母親。母に捨てられ、刹那的に生きる娘。子どもが欲しいと願い、なんとかして養子を貰い受けようとする女性。ロドリゴ・ガルシア監督は、何が正しく、何が間違っているのかと言った主張を述べる事はなく、彼女らの選択を淡々と映し出す。娘を捨てた母親を演じたアネット・ベニング、母親に捨てられた娘を演じるナオミ・ワッツが、心境の変化によって顔つきや表情まで変化していく演技も素晴らしい。様々な選択が可能になったこの時代だからこそ、多くの女性に観て欲しい一作だ。

 

 


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