バビロンの陽光

 

涙がかわいたら、また歩いていく

戦地で行方不明になって12年
顔さえ知らない父を探すため
少年は祖母と共に900キロの旅に出た…。

 

2011/イラク イギリス フランス オランダ パレスチナ UAE エジプト  /モハメド・アルダラジー監督

●8月例会           
19(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
20(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 イラクでは積年の殺戮によって、過去40年間で行方不明者は150万人を超え、300もの集団墓地から数十万もの身元不明の遺体が見つかっているという。絶望的とも言える悲惨な状況の中で、怒りだけでなく「許す」という賢明で尊い人間性と、未来への希望をダイナミックかつ繊細なロードムービーとして描いたのは、ヨーロッパで映像を学びキャリアを積んだ、バクダット出身のモハメド・アルダラジー監督。愛する息子を捜す意志の塊のような顔が印象深い祖母役の女性も、古都バビロンの空中庭園に憧れる表情豊かな主人公役の少年も、現地で抜粋した一般の人。この絶妙な配役も功を奏し、ベルリン映画祭でアムネスティ賞と平和賞を受賞している。

 2003年、フセイン政権の崩壊から3週間後のイラク北部クルド人地区。戦地に出向いたまま息子が戻らない年老いた母親は、12歳の孫アーメッドを連れ、息子を探す旅に出る。生後間もなかったため父親の顔さえ知らないアーメッドにとって、親子を繋ぐのは父親が残した縦笛だけだった。祖母とアーメッドはわずかな現金を持って、ヒッチハイクをしながらバスを乗り継ぎ、砂漠を旅していく。クルド語しか話せない祖母を、アーメッドが片言のアラビア語で助ける。2人は、気のいいトラックの運転手、貧しくとも逞しい路上生活の少年、クルド人殺戮に加担し心に傷を負った元兵士らとの出会いと別れを繰り返す。過酷なイラクの現状に押しつぶされそうになりながら、空中庭園の伝説で知られる古都バビロンを目指し、900キロの旅路を行く。そして2人に、運命の瞬間が訪れる。






 

 


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