英国王のスピーチ

 

 

英国史上最も内気な王
王を支えた愛情と友情
国民がナチスドイツとの開戦に揺れる中
世紀のスピーチがはじまる!

 

2010年/ イギリス・オーストラリア/トム・フーバー監督

●4月例会
15(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
16(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 

 

 ジョージ6 世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世の次男という華々しい生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。厳格な父はそんな息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。ジョージは妻のエリザベスに付き添われて、何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。

 ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネルのもとへ夫を連れていく。ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称で呼び、ヘビースモーカーのジョージに禁煙させる。さらに、大音量の音楽が流れるヘッドホンをつけ、シェイクスピアを朗読するという奇妙な実験を行うが、ジョージはこの治療は自分には合わないと告げ、足早に立ち去ってしまう。だがクリスマス放送のスピーチがまたしても失敗に終わったジョージは、ライオネルに渡された朗読の録音レコードを聞いて驚く。音楽で聞こえなかった自分の声が一度もつまることなく滑らかなのだ。再びライオネルを訪ねたジョージは、その日から彼の指導のもとユニークなレッスンに励むのだった。1936 年、ジョージ5世が亡くなり長男のエドワード8 世が即位する。

 そんな中、かねてからアメリカ人で離婚暦のあるウォリス・シンプソンと交際していたエドワードが王位か恋かの選択を迫られる。彼は恋を選び、ジョージは望まぬ座に就くが、大切な王位継承評議会のスピーチで大失敗。だがジョージはライオネルの助けを借り、戴冠式のスピーチは成功に終わる。しかし、本当の王になるための真の試練はこれからだった。ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦直前、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望んでいた。王は国民の心をひとつにするため、世紀のスピーチに挑む……。

 当時の世界は、ドイツではアドルフ・ヒットラー率いるナチスが、イタリアではベニート・ムッソリーニ率いるファシストが台頭し、戦争前夜状態となっており、イギリスでは当時のチェンバレン首相が英国王ジョージ六世の黙認の下、ドイツとミュンヘン協定を結び宥和政策を取る事で対抗し、平和維持を図る。
  ところが、1939年にナチスドイツがそのミュンヘン協定を無視し、チェコの併合やポーランド侵攻に踏み切ったため、1939年9月3日にジョージ六世は英国民と当時の英国植民地の住民に向けてラジオによる宣戦布告に至るまでの英国の事情を説明し、支持を求める演説をした。
 スピーチが映画のラストになる映画『独裁者』とは異なり、権力者からの視線で開戦を国民に呼びかける王がここにいる。ドイツの名もなき兵士が戦争反対を叫ぶラストとの違いをどうしても比較してしまう。

 


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