パリ20区、僕たちのクラス

 

 

中学校の教室という小さな空間に、
悩みと希望が入り混じり、
強い力を放つ”今の世界”を描きだした。
2008年/フランス/ローラン・カンテ監督

 

 ●10月例会

10日(月) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
11日(火) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 

 

 

21年ぶりにフランス映画に栄誉をもたらしたのは、演技経験の無い24人の子供たち
 それは、映画史上、最も胸躍る事件の一つだった。第61回カンヌ国際映画祭で、誰一人演技経験のない24人の子供たちと教師役の大人たちが出演した映画『パリ20区、僕たちのクラス』が、パルムドールを受賞したのだ。誰もが、たちまちこの作品に魅了された。ドキュメンタリーとしか思えないほどの自然な演技に驚嘆し、先の読めないストーリー展開に胸を躍らせる。さらに、いつの間にか子供たちの誰かに中学生時代の自分を重ね合わせ、感情移入せずにはいられなくなるのだ。 審査委員長を務めた、希代の名優で監督としても高く評価されているショーン・ペンからは、「演技、脚本、すべてが魔法だ」という破格の賛辞が贈られた。フランス映画がパルムドールを獲得するのが実に21年ぶりであることも重なって、様々なメディアが「奇跡の映画だ」と熱く書きたてた。そして遂に、カンヌの熱狂が海を超えて、日本へやって来る。

■社会で生きる力である“言葉”を学ぶ多感な生徒と、迷える教師の“教室の真実”
  舞台は、パリ20区にある中学校の教室。主な登場人物は、出身国も生い立ちも、将来の夢もバラバラな24人の生徒たちと、フランソワという名の一人の教師。カメラが追いかけるのは、1年間の国語の授業だ。移民であるため母国語を別にもつ生徒たちはもちろん、すべての10代の子供たちにとって、国語とは生きるための言葉を学ぶこと。それは、他人とのコミュニケーションを学び、社会で生き抜く手段を身につけることでもあるのだ。言葉の力を教えたいフランソワにとって、生徒たちとの何気ない対話の一つ一つが授業であり、真剣勝負だ。彼は生徒たちを人として対等に扱おうとするあまり、彼らの未成熟さに苛立ちを抱いてしまう。生徒たちは、あまりにも率直なフランソワの言葉に、時には傷つき、反発し、時には勇気づけられる。弾けるような笑いと抑えられない怒りが、分刻みに交錯する多感な24人の生徒達と、教師とは何かを模索し続けるフランソワは、この1年間でいったい何を学ぶのか

 

■パリ20区、ある中学校の教室
 始業ベルが鳴ってから、着席するまで15分間。注意されるまで、帽子は脱がない。教師のちょっとした言い間違いは嬉々として指摘する──そんな“問題あり”の生徒たちに囲まれて、この中学校に来て4年目になる国語教師フランソワの新学年が始まった。

 24人の生徒たちは、出身国も生い立ちも将来の夢も異なる。フランソワは、自分のクラスの24人の生徒たちに、正しく美しいフランス語を教えようとしていた。しかし、スラングに慣れた生徒たちは、反発する。国語とは生きるための言葉を学ぶこと。それは他人とのコミュニケーションを学び、社会で生き抜く手段を身につけることでもある。

 言葉の力を教えたい教師フランソワにとって、生徒たちとの何気ない対話の一つ一つが授業であり、真剣勝負だ。フランソワはどの生徒にも真正面に向き合おうとして、悩み、葛藤する。一方、多感な24人の生徒たちは、率直な言葉、弾けるような笑い、抑えられない怒りでフランソワに応じる。1年間で、さまざまな個性の子供たちが混じり合うようにして何を学ぶのだろうか。


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