エリックを探して

 

 

 

人生なんて
意外に小さな勇気で
変わるもの
2010年/イギリス/ケン・ローチ監督

 

 
 21日(日)  。隠院В娃亜´■隠魁В械
 22日(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃 

例会場は、京都教育文化センター

●8月例会

 

 

 

  イギリスの名匠ケン・ローチ監督。常に社会問題に取り組み、弱者の目線で映画を撮り続けてきたケン・ローチだが、意外にも本作が初のコメディ作品となるという。主人公エリックは、30年前に別れた妻リリーが相変わらず美しく溌剌としている姿を見て、自分がダメ人間かを自覚して落ち込む。そんな彼の前に、かつて応援していたサッカー界のスーパースターが現れ(見えるのはエリックだけだが)、人生のアドバイスをする。エリック・カントナは90年代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍していた名選手で、演じるのはエリック・カントナ本人(カントナは本作の製作総指揮も務めている)。トラブルを乗り越え、家族の絆を深めていくエリックが素敵だ。

 

 エリック・ビショップはマンチェスターの郵便配達員。7年前に出て行った2度目の妻の連れ子、10代のライアン、ジェスとの3人暮らし。人生失敗続きで、特にこのところ元気をなくしていた。そんなある日、彼は交通事故を起こしてしまう。翌日、病院から帰宅するが、家では子供たちが好き放題。落ち込むエリックには、郵便局の仲間たちの励ましも効果ない。

 その夜、彼は自室でサッカーのスーパースター、エリック・カントナのポスターに向かって話しかける。“俺の憂鬱の理由がわかるか?一生後悔するような失敗をしたことは?”……すると背後から、“君はどうだ?”と尋ねる声が。振り向くと、そこに立っていたのはカントナ本人だった。エリックの憂鬱の理由は最初の妻リリー。30年前に恋に落ち、娘のサムが生まれたが、すぐに別れて以来、会わずにいた。今になって、子育てしながら大学に通うサムのために孫娘デイジーを預かることになり、リリーと再会。ところが、以前と変わらぬ美しい姿を目にしたエリックは、彼女に会うことができず、動揺して事故を起こしたのだ。

 自信喪失のエリックにカントナは“髭を剃って会いに行け”とアドバイス。その忠告のお陰で、ようやくリリーに話しかけることができた。カントナの励ましと助言に従い、少しずつリリーとの距離を縮めていくエリック。2人の間には温かい気持ちが通うようになり、遂にリリー、サム、デイジーを食事に招待する。だが、その一方で新たな厄介事が。ライアンが、ギャングから預かった拳銃を家の中に隠し持っていたのだ。エリックは家族と愛するリリーを守るために、カントナの励ましに背中を押され、仲間たちと共に一世一代の賭けに出る。


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