トロッコ

 

 

 

また、いつでもおいで。
お父さんが死んだその夏、
父さんの故郷・台湾に日本語を話す
おじいちゃんが待っていた。
2009年/日本/川口浩史監督

 
19(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
20(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

●6月例会

 

 

 

 芥川龍之介の名作「トロッコ」の映画化に情熱を傾け、本作で監督デビューを飾った川口浩史は篠田正浩監督や行定勳監督らの助監督をつとめてきた人物。行定作品の『春の雪』で出会い、本作でも撮影監督を担ったリー・ピンビンに、台湾には現在もトロッコが残っていると教えられ、舞台を大正時代の日本から現代の台湾へ移し、詩情豊かな美しい映画をつくり上げた。河瀬直美作品でお馴染みの尾野真千子が、夫に先立たれ、気丈に振るまいながらも将来への不安を隠せない母・夕美子役に陰影を与えれば、そっと母を気づかう兄と無邪気な弟の子役2人、祖父母を演じる台湾のベテラン俳優陣も素晴らしい。台北金馬奨映画祭正式招待作品。

 

 「いつか一緒に行こう」と言っていた父親の故郷、台湾。その日を楽しみにしていた8歳の少年、敦と弟の凱だったが、大好きな父親が急死してしまう。台湾行きはかなわぬ願いと思われたが、母親の夕美子(尾野真千子)と共に台湾へ父親の納骨の旅に出発することになる。村ではおじいちゃんと、台北の孟真の弟家族が母子を迎える。敦は父に貰った、トロッコを押す少年の古い写真を持っていた。その少年は、戦前のおじいちゃんだった。写真の場所を忘れてしまったおじいちゃんは兄弟を連れて、トロッコの線路を探し始める。おじいちゃんは、トロッコが日本に繋がっていると思っていたと兄弟に語る。おじいちゃんに日本から、恩給欠格者の通知が届く。おじいちゃんは、数日前に退院してきたおばあちゃんにそれを無言で渡す。夕美子は子供たちを寝かせると、夫を失い1人で子供を育てる不安を吐露する。おばあちゃんは子供たちを預かることを提案するが、起きていた敦がそれを聞いていた。翌日、おばあちゃんが救急車で運ばれ、夕美子も病院へ行く。このまま置いていかれると思った敦は、凱を連れて森へ行く。おじいちゃんが日本に繋がっていると言っていたトロッコで、日本に帰るつもりだった。写真の線路はなくなっていたが、林おじいさんが植林に使っているトロッコを見つける。寺で鳥を捕まえてくれた青年に押してもらい、トロッコは加速する。東京で勉強したいと語る青年は、日本は海の向こうだと呟く。トロッコは深い森に入っていき、辺りは霧に包まれる。林おじいさんの家に寄ろうと立ち止まったとき、不安が頂点に達した凱が線路を走り出す。敦が凱を追い、兄弟は家までの遠い道のりを歩き出す。夕方、兄弟を探し回った夕美子の元に2人が帰ってくる。夕美子は思わず敦を責めるが、敦の不安に気づき、彼を強く抱き締める。夕美子は3人でここに留まるつもりだとおじいちゃんに告げるが、おじいちゃんは日本に帰るよう促す。

 


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