さよなら。いつかわかること

 

 

 

母親を戦争で失った絶望の中から、
生きる希望を見出していく
家族の物語
2007年/アメリカ/ジェームズ・C・ストラウス監督

 
21(日) 。隠院В娃亜´■隠魁В械
22(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

●11月例会

 

 

 

 シカゴのホームセンターで働いているスタンレー・フィリップス(ジョン・キューザック)の家族は、12歳とは思えないほどしっかりしている長女・ハイディ(シェラン・オキーフ)と、次女のドーン(グレイシー・ベドナルジク)、そして陸軍の軍曹で現在イラクに単身赴任中の妻・グレイス(ダナ・リン・ギルホレー)。ハイディは父のいない時にこっそり戦争のニュースを見ており、ドーンは、毎日母親と同じ時間にお互いのことを想うという約束を守っている。スタンレーは母親を恋しがる子供たちとなかなかうまく接することができず、ぎこちなく食卓を囲む日々が続いていた。そんなある日、グレイスが亡くなったという一報がスタンレーに届く。スタンレーは突然の訃報に途方に暮れ、幼い子供たちにどう伝えたらよいか分からないまま、2人を外食に連れ出す。しかし、どうしても真実を告げることができず、衝動的にドーンが以前から行きたがっていたフロリダの遊園地まで車で行くことにする。無邪気に喜びはしゃぎまわるドーンとは対照的に、ハイディはそんな父親の突然の行動を訝しがった。夜中、スタンレーはこっそり自宅に電話をし、妻の声で録音されている留守番電話の応答メッセージを聞く。その後、畑でロードレースごっこをし、ホテルのプールで遊び、ショッピングを楽しみながら、フロリダまでの時間を共に過ごすことで3人は徐々に絆を深めていった。そして、遊園地で至福の時を過ごした後、覚悟を決めたスタンレーは2人を連れて浜辺に向かった……。

 

   アメリカでは、イラク戦争で戦った人々の「その後」の人生が社会問題になっているが、本作は戦争で父親ではなく、母親を亡くした家族の再生の物語。主人公は、妻の死を子供たちに話すことが出来ない。それは、子供に話す以前に、自分自身が妻の死という事実を受け入れることが出来ないからだった。日本では、戦争で家族を亡くす(それも母親)ということにリアリティを感じられないが、アメリカでは少ないケースではないようだ。しかし、車で旅をしながら父娘の距離が近付き、心を開くまでの過程は、「分かる、分かる」と頷く人が多いのでは?全編にわたり、亡くなった母親の顔も戦地の様子も出てこないが、戦争を描いた作品と言っていいだろう。


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