マンデラの名もなき看守

 

 

黒人は白人よりも劣ると信じる看守が、
のちの南アフリカ初の黒人大統領を監視した歳月
それは美しい魂を取り戻すまでの長い道のりだった…。
2007年/仏・独・ベルギー・伊・南ア/ビレ・アウグスト監督

 

 
12(日) 2:00〜
13(月) 。押В娃亜´■掘В娃
14(火) 7:00〜

例会場は、京都教育文化センター

●4月例会

 

 

 

 

 南アフリカで刑務所の看守として働くジェームズ・グレゴリーがロベン島の刑務所に赴任した1968年、アパルトヘイト政策により、反政府運動の活動家の黒人が日々逮捕され、投獄されていた。グレゴリーはそこでネルソン・マンデラの担当に抜擢される。黒人の言葉・コーサ語が解るので、会話をスパイするためだ。妻のグロリアは夫の出世を喜び、順風満帆のようだった。任務に忠実なグレゴリーだったが、マンデラに初めて会った時から、特別な印象を抱き始める。彼が自由のために払っている犠牲を知るにつれ、次第にマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧れていく。
 しかし、そんな想いが周囲に知られれば、自分の立場も妻子の安全さえも脅かされる。家族、国、仕事、理想、良心…葛藤の中、それでも正しい歴史の一部でありたいと願ったある看守とマンデラの数十年間にも渡る魂の交流を描く。
 理不尽な囚われの身となっても、人間の本質は憎しみではなく愛だと信じていたマンデラの気高い魂に導かれて、歪んだ社会で失くしてしまった美しい魂を取り戻していくグレゴリーの姿を通して、今日のような紛争に溢れた世界に住む私たちに、融和の大切さを訴え、他者を愛する勇気を与えてくれる。

 南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラが獄中にあった27年間。その時あった看守との交流を描く、実話をもとにしたストーリー。マンデラが初めて自身の人生の映画化を許可した記念すべき作品だ。悪名高きアパルトヘイト政策が終焉を迎えて15年余、そこに至る南アフリカという国を知ることができる映画でもある。リアリティを追求してコーサ語をマスターしたジョセフ・ファインズ、歴史上の大人物ネルソン・マンデラが話す時のアクセントや癖などを習得したデニス・ヘイスバードら、細部にまでアプローチした役者のこだわりに注目してほしい。カンヌ国際映画祭で2度パルムドールに輝いたビレ・アウグスト監督が放つ、渾身の感動作だ。
  

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