シッコ SiCKO 

 

アメリカが笑った、怒った、
そして泣いたー。
今度のムーアは”命”を救う、
世直しリアル・エンターテインメント

 

 

2007/アメリカ/マイケル・ムーア監督
 
13(日) 2:00〜
14(月) 。押В娃亜´■掘В娃
15(火) 7:00〜

例会場は、京都教育文化センター

●4月例会

 

 

 

 

 お騒がせ男マイケル・ムーアがついに「医療問題」にメスを入れた! 医療の最前線に介入する保険会社の怪。9.11の英雄よりも手厚い治療を施されるアルカイーダの捕虜たち。そして医療をテーマにするにあたり、ムーア自身が大減量。米国内医療業界の大手各社は突撃取材に厳戒体制を敷き、すでに“ムーア対策マニュアル”の存在のうわさも。『ボウリング・フォー・コロンバイン』、『華氏911』に続く体当たりドキュメンタリー作品。
 

 医療保障の破滅によって崩壊し、粉々にされ、場合によっては絶たれてしまったごく普通のアメリカ人数名のプロファイルで幕をあける本作は、その危機的状況が、4700万人の無保険の市民たちだけでなく、官僚形式主義によってしばしば締め付けられながらも保険料を律儀に支払っている、その他数百万人の市民たちにも影響を及ぼしていることを明らかにする。いかにしてこれほどの混乱状態になったのか、それだけを述べた後、観客はすぐに世界へ連れ出される。カナダ、イギリス、フランスといった国を訪れるのだが、それらの国々では、国民全員が無料医療という恩恵を受けているのだ。またムーアは、9・11事件の英雄の一団を集結させる。彼らは、アメリカにおいて医学的治療を拒否され、今も衰弱性疾患に苦しむ救助隊員たちであった…。
 「シッコ」“地獄の沙汰も金次第”な医療状況にメスを入れたM・ムーアの新作

 

 「シッコ」の中でイギリスの政治家トニー・ベンが「持てる者が持たざる者の面倒をみる。これこそが民主主義というものだ」という実にまっとうな意見を述べているが、“世界で民主主義を推進している”はずのアメリカの“地獄の沙汰も金次第(英語ではWho pays the physician does the cure.「シッコ」のテーマにピッタリ!)”な医療状況には、ムーアと共に大いに疑問を感じざるを得ないのである。(映画ジャーナリスト:荻原順子)

 

 

 

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