パプーシャの黒い瞳

 

 

 

いくつもの時をその瞳はみつめた
森よ、今あなたはどこにいるの
緑の草は風にそよぎ、

樫の若木の老木にお辞儀する

 

 

2013/ポーランド/ヨアンナ・コス=クラウゼクシシュトフ・クラウゼ監督

●3月例会                                                       

 

13(日)

。隠院В娃亜´■隠魁В械
14(月) 。隠粥В娃亜´■隠后В娃

例会場は、京都教育文化センター

 

 

 

  

 年の離れたジプシー演奏家との結婚、彼女の才能を発見した詩人イェジ・フィツォフスキとの出会いと別れ、古くから伝わるジプシーの秘密を外部にさらしたと彼らの社会を追放されたこと……『パプーシャの黒い瞳』は一人のジプシー女性の物語であり、同時に第二次大戦前後にジプシーたちが直面した史実を伝える。それはまた、20世紀から21世紀へ、世界が何を得て何を失ったのかをも私たちに問いかけている。

 


 

 

  

 1910年。ある小さな町で、1人のジプシーの赤ん坊が生まれる。人形好きな、まだ若い母親は、その子に“人形”を意味する“パプーシャ”と名付けた。呪術師は、“この赤ん坊は恥さらしな人間になるかもしれない”と予言する。1949年。パプーシャたちジプシーの前に、作家で詩人のイェジ・フィツォフスキという男が現れる。秘密警察を殴って追われた彼は、隠れる場所を探していた。1921年。まだ少女のパプーシャは、泥棒が隠した盗品の中から、文字が印刷された紙を見つける。ジプシーは“悪魔の力”と呼んで文字を忌み嫌ったが、文字に惹かれる心を抑えられないパプーシャは、鶏を授業料代わりに、白人に読み書きを教えてほしいと頼む。だがある日、町の酒場で起きた揉め事がきっかけとなって、ジプシーたちの馬車が焼き討ちされた。パプーシャには、それが文字を覚えた自分への天罰に思えた。1949年。ジプシーたちに混じって暮らしていたフィツォフスキは、何気なくパプーシャの口を突いて出た言葉を耳にして、彼女の詩の才能に気付く。1952年。ジプシーたちの定住政策が政府によって実施される中、フィツォフスキはパプーシャの詩を、ポーランド語に翻訳して出版することを思いつく。フィツォフスキは大物詩人のトゥヴィムに相談。トゥヴィムは、パプーシャの詩にある簡潔さと平明な強さにすぐさま魅了される。これをきっかけに、やがてパプーシャは、ジプシー詩人として大きな注目を集めることになるのだが……。 

 

 

 

 

 


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