ディア・ピョンヤン

 

世界中がこの父に。泣いて笑った。

ピョンヤンを想う時、私の心はいつも引き裂かれる。

 
 
2004年・日本・梁英姫 (ヤン・ヨンヒ)

 
22(日) 2:00〜
23(月) 。押В娃亜´■掘В娃
24(火) 7:00〜

例会場は、京都教育文化センター

●11月例会

 

 

 

 

 外では威風堂々としているが、家ではステテコ姿で「母ちゃんは最高や!」と母にベタ惚れの父。いつもとびきりの笑顔で家族を包みこむしっかり者の母。何よりも妹の幸せを願う3人の兄。そして、興味津々でビデオカメラを覗きながら、全身で祖父母への感謝の気持ちを表す北朝鮮の甥っ子姪っ子たち。どんな政治的背景があろうと、スクリーンに映し出されるのはどこにでもある家族の日常だ。
 誰もが微笑まずにはいられないあたたかな家族の情景がつまった本作は、プサン国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、世界各国で話題騒然!観終わった人々が、思わず自分の家族について語り出すというムーブメントを巻き起こしている。韓国では、頑固一徹な父のキャラクターに観客が大笑い! ベルリン国際映画祭、サンダンス映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭といった主要な映画祭でも、この普遍的な父娘の和解ドラマが絶大なる共感を呼び、それぞれ栄誉ある賞を受賞。現在も数多くの映画祭からオファーが殺到しており、笑いあり涙ありの“感情のジェットコースター映画”として、世界各地の観客を魅了し続けている。
 

 17歳の時に朝鮮学校の修学旅行で初めて渡朝してから20数年、幾度となくピョンヤンを訪れ、そこに暮らす兄たちの家族と交流を深めてきた〈私〉=ヤン・ヨンヒ監督は、学校では教わらなかった「祖国」の現実を肌で感じながら、近くて遠い二つの国に生きる自分の家族のあり方を記録することを決意する。家族をとても大切にする父母が、なぜ息子たちを「祖国」に送ったのか?自分たちの生活すべてを祖国に捧げるのはどうしてなのか?
 下町人情あふれる大阪の路上で、金日成賛歌が流れる万景峰号の中で、兄の家族が生活するピョンヤンのアパートで、娘は真っ正面から父にカメラを向ける。朝鮮半島と日本の政治情勢に翻弄されながらも祖国の発展を一途に信じ、家族のささやかな暮らしのために闘ってきた父親と、生まれた時から自由を謳歌して育った娘のジェネレーションギャップ。「死ぬまで仲良くしよーな」「うるさいわ!」といった漫才さながらのやりとりの奥にある、あまりにも複雑でせつない思い。映画はそれらを痛快なエンタテインメントとして描きながら、思想や価値観の違いをはるかに超えた場所にある絆を浮かび上がらせいく。

 

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